ブラジリアン・チーズブレッド
グルテンフリーの粉食材ということでグルテンを多く含む食材の代用としてタピオカ粉が頻繁に使われるようになりました。
小麦粉を控えている方にはうってつけです。
グルテンフリーであるだけではなく近年注目をあびるようになったレジスタントスターチを含むということと、熱と水を加えると粘性が高まるためサラダドレッシングやソースの絡みやすさを増したり、乳製品を避ける方の植物性チーズ作りにも活躍します。
タピオカは南米やアフリカ、アジア発祥のキャッサバの根茎から作られるでんぷんで、ほぼ純粋なでんぷん質ということで栄養価はほとんどありません。
ですからタンパク質やビタミン、ミネラルなどを多く含む他の食材と組み合わせて調理することが理想です。
リオオリンピックの開催を機に、それまで以上にブラジルや南米の国々に目が向けられるようになると食文化の彩も鮮やかになりました。
その時期から頻繁に紹介されるようになったのがこのブラジリアン・チーズブレッドです。
一般的に紹介されているものは手で球体を作りまん丸に焼き上げますが、手軽に型に入れて焼き上げるのもおしゃれです。
粘性の高いタピオカがぷっくり膨れ上がり、ほんのちょっぴりニンニクの香りも絡み合ったチーズの香りが漂ってくるのは至福です。
栄養価がほとんどないタピオカですが、チーズや牛乳(あるいはナッツ系ミルク)、それに全卵を加えることでタンパク質やミネラル、ビタミンなどが整った、セイボリーな(甘くない)恰好のおやつとなります。
ドウにチャイブやパセリ、バジル、サンドライドトマト、ローズマリー、オリーブなどなど具材を工夫すればバリエーションも楽しめます。
練り上げの時に粘性を増したタピオカが糸を引くくらいしっかりまぜ、そしてじっくり焼き上げることで外側カリカリ、内側はもっちりだけどふっくら空気を含んだ仕上がりになります。
チーズはパルメザンチーズを使いますが、いわゆる筒状の入れ物に入った乾燥した粉チーズではなく、本格的なパルメザンチーズをグラインドしたものがお勧めです。
プロセスチーズは粘剤やセルロースなど添加物もいろいろ入っており決して健康によくないので、生乳とミネラル塩のみで作られた本物の生チーズをお使いください。
パルメザンの他にペッコリーノ、アジアゴ、チェダー(無着色)、エメンタール、グリュイエール、ゴーダといった固めのチーズがお勧めです。

Prep Time | 10 分 |
Cook Time | 50 分 |
Passive Time | 10 分 |
Servings |
人
|
- 1 個 全卵
- 200 g タピオカ澱粉
- 100 ㏄ 水
- 100 ㏄ ミルク 牛乳、豆乳、ナッツミルクなどお好みで
- 45 ㏄ オリーブオイル バター、ココナッツオイルなどお好みで
- 1/2 小さじ 天然海水塩
- 100 g パルメザンチーズ 生乳と塩のみで作られた固めのチーズ
- 少々 白コショウ
- 1 片 ニンニク おろしにんにく
- 2 小さじ ガーリックパウダー
- 2 小さじ オニオンパウダー
- 1 小さじ おろしショウガ
- 1 小さじ 乾燥パセリ
- 1 小さじ 乾燥バジル
- 1 小さじ 乾燥チャイブ
- 1 大さじ サンドライドトマト みじん切り
- 1 大さじ カラマタオリーブ みじん切り
Ingredients
ベースとなる材料
オプション(いずれかをバリエーションとして加える)
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- オーブンは180°Cに予熱しておく ブロックチーズを使用する場合は細かくチーズシュレッダーを使い細かくしておく オプションからの具材を入れる場合も刻む、おろすなど下準備をしておく
- 水とミルク、油を鍋に入れ中火で加熱する。油の下で牛乳がプクプクし始めたら火からおろす。
- スタンドミキサー、あるいは大きめのボウルに塩とタピオカ澱粉を入れ、1で加熱した液体を加え急いで撹拌する。スタンドミキサー、あるいはハンドミキサーのビーター、あるいは木や竹でできた固いスパチュラを使いドウに粘りが出て糸を引くようになるまでしっかり撹拌する。チーズを加えさらに撹拌を続ける。チーズがドウに混ざり合ったら10分ほどそのまま寝かせ、粗熱をとる。
- 粗熱のとれたドウに全卵の溶き卵を加え、しっかり混ぜ合わせる。オプションの具材もここで足す。
- 最初はこのようにぬるぬる分離した状態だが、しっかり撹拌しクリーム状にする。
- マフィン型にドウを小分けしていく。焼く途中で2-3倍に膨れ上がるので型の7分目程度にとどめておく。
- 180°cのオーブンで40分~50分焼く。一つ一つの型に入れた量(厚さ)によって焼きあがる時間が異なるので要注意。膨れあがってもすぐオーブンから出さず、表面がカリカリになるまで焼く。焼き足りない場合は内側のタピオカ澱粉の重さでオーブンから出したときに縮んでしまい内側がべっとり固まってしまうので、しっかり内側まで焼き上げる。30分を超えたところで型をはずして焼く。
- カリカリに焼きあがったらオーブンからとりだし、冷ましてからいただく(レジスタントスターチは加熱に弱く、温度が下がるとその機能を取り戻すといわれています)。
焦げにくいドウなので内側までしっかり焼き上げることがポイント。甘くないのでディナーロールの代用としてもおいしいです。
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